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aicon431.gif本年も宜しくお願い致します。aicon33.gif


ご訪問ありがとうございます。
当サイトは小説ブログとなります。
管理人ホタテが自由気ままに物語を綴っております。
よろしければどうぞお立ち寄り下さい。
書いている小説のジャンルは、ファンタジー、学園もの、BLくさいもの・・・など。
基本的に高校生くらいの年齢を好んで書いております。
BLばかり言ってますが、基本的にはNLですよ!!!!!!

様々なご意見お待ちしておりますが、誹謗中傷はご遠慮ください。
誤字脱字、感想等々ぜひともお願いします。

こんな文章でも無断転載等はお止め下さい。
また、このブログに掲載している頂き物のイラスト等の転載もご遠慮願います。


常識の範囲内でのルールはお守りいただきますようお願いいたします。

ブロとも、Twitterフォローもお待ちしております。
よろしくお願いします。
@darkmoon_souji(創作用)

作品紹介

作品の内容登場人物等はそれぞれタイトルをクリックして各トップページにて。
最新話等の情報は最新記事のところか、PCならこの両サイドのところでチェックお願いします。
BL要素がありそうなものは
詳しいことは「ReadMore」に追記しております。

【連載中】
そうじ屋の愉快なお仕事【月・金更新】
黒猫は今日も偽物を喰らう【火・木更新】
【水・土更新】
リンの平穏なお仕事
魔法使いハンター戦記
放課後シリーズ

【終了作品】
怪盗ダークムーンの優雅なお仕事
蜜柑の花が咲くころに
僕は名探偵の助手

【短編・突発・季節もの】
アンハッピーメリークリスマス
月夜の通り魔
アナログ放送
How is the weather today?
いつしかあなたと雨乞いを
雨は嫌いだ
君の笑顔
聞いてください、サンタ先輩。

【企画もの】
話を作った形跡を残す
作品リメイク企画
三日間指名されたキャラを書く
RTされた人の世界観に合わせてキャラを作る
設定交換
ボツ作品集




pc_26_04.gifで各小説のトップページに飛ぶようになってます。



謎のガイドページを作ったりしました。
参考までに。

長編以外の小説(短編、企画等)
お仕事シリーズ解説
学校別の学園もの作品

◇おまけ。
Twitterでの惨状


【連載中】



【定期連載】

そうじ屋の愉快なお仕事【月・金更新】
∟お仕事シリーズ第2弾。『そうじ屋』と呼ばれる暗殺組織に所属する少年少女を面白可笑しく描いた物語。

黒猫は今日も偽物を喰らう【火・木更新】
∟偽物ばかり盗む高校生怪盗の物語。

【水・土更新】
∟天の川学園高等学校を舞台に起こる、事件を先輩後輩コンビが解決していく、自称・青春ミステリー


【不定期連載】

リンの平穏なお仕事
∟そうじ屋のリンとミリアルメインの日常系短編集。BL苦手な人、イメージ壊したくない人(今更感はある)は要注意。

放課後シリーズ
∟BL作品。とある男子高校を舞台とした、日常系コメディ。

魔法使いハンター戦記
∟ハンターと呼ばれる魔法使いの少年少女の戦いと葛藤。現在色々と模索中。

人魚のラムネシリーズ
∟人魚の少年、ラムネの冒険劇。

アナログ放送
∟BL。とあるカフェを舞台に、やってくる常連客や店員の日常系物語。


【終了作品】



怪盗ダークムーンの優雅なお仕事
∟お仕事シリーズ第1弾。怪盗ダークムーンによる華麗なお仕事劇。全6章。

蜜柑の花が咲くころに
∟黒歴史その1 全10話

僕は名探偵の助手
∟黒歴史その2 同じく全10話


【短編・突発・季節もの】



クリスマス
アンハッピーメリークリスマス
∟2015年

探偵さんの退屈なお仕事
∟2013年 お仕事シリーズ第3弾 やる気のない青年探偵と美少年助手のバトルミステリー?

聞いてください、サンタ先輩。
∟2012年 短編。先輩から後輩へ。後輩から先輩へ。謎のプレゼント交換。

月夜の通り魔
∟ちょっとBLっぽさのある学園コメディファンタジー的な。続きは一応書く予定だが、目途はたっておらず。

How is the weather today?
∟何となく。思いついた。

いつしかあなたと雨乞いを
∟よくわからない、短編。コメディ。

雨は嫌いだ
∟学校の宿題その1 「雨」を題材に。

君の笑顔
∟学校の宿題その2 自分で選んだ曲をテーマに物語を書くという課題です。


【企画もの】



話を作った形跡を残す
∟不定期連載の人魚のラムネシリーズになります。書き上げるまでの創作過程を公開するという企画です。

作品リメイク企画
∟『双子の名探偵と怪盗』という、昔に書いていた作品をリメイクしました。

三日間指名されたキャラを書く
∟フォロワーさんからご指定いただいたキャラをメインに三日間書き続けた企画です。

RTされた人の世界観に合わせてキャラを作る
∟Twitterのタグです。タイトル通りの内容になります。

設定交換
∟フォロワーさんとお互い物語の設定を考えて交換してストーリーを書くという企画です。

ボツ作品集
∟途中から書くのをやめた作品を突然公開。本当に途中で終わってます。


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初めまして。 * by 赤鈴(アカスズ)
初めまして。

私もブログ、Pixiv、ブクログにてオリジナル小説、エッセイを書いております。
小説のジャンルは主にホラー系が多いかな。

Pixivの"オリジナル小説コンテスト"では次点という賞をいただいたこともあります。

昔は小説だけじゃなく、詩とかも書いてたりしてたんですが、今は詩の方は書いてませんね。

ちなみに、私もTwitterやってます。
後でフォローさせていただきますね!

また遊びに来させていただきたいと思います。

ありがとうございます。 * by ホタテ
>赤鈴さん

はじめまして。
お返事遅くなり申し訳ございません。

コメント、Twitterのフォロー共に感謝しております。

個別記事の管理2017-03-08 (Wed)
オープニング

ラムネはじっと、沈んでいく太陽を見つめていた。
朝見た海は青色だったのに、今はオレンジ色に輝いている。。
「まさか、これが四つの海のうちの一つか!?」
そして、彼は唐突に叫びだした。
「何をバカなことを言っているんだい。そんなわけあるもんか」
彼の傍をうろちょろしている、虫のような何かが言った。
嘘つき悪魔のクイニーである。
「これは普通の海だよ。アンタがお望みの海はだな……うん。ここからなら緑の海が一番近いはずだ」
「そうか!」
もちろん、嘘である。
クイニーの性分を知っておきながらも、信じてしまうラムネであった。
「それにしてもアンタ、傷らだけだね。まだ治らないのかい?」
「ん? あ! そうだ! キャラメルに薬をもらったんだった!」
「キャラメル?」
首を傾げるクイニーをよそに、ラムネはポケットから小さな塗り薬を取り出した。
蓋を開け、腕の擦り傷に塗ってみる。
「おおっ!?」
二人は驚きの声をあげた。
傷があっという間に消えてしまったからだ。
「す、すげー! 何だ、この薬!?」
「も、もしかして魔法なんじゃないのか……!? ビックリしたよ」
ラムネは次々に傷のある部分に薬を塗っていく。
「おいおい、本当に大丈夫なのかよ、その薬」
そこへ、一人のキャスケットを被った少年がやって来た。
「何言ってんだ、セムラ! これすげー効くんだぞ!」
「……」
彼は何か言いたげにラムネを見つめる。
「あいつすげぇやつなんだな! 魔法使いって言ってたし!」
「さっきから誰のことを言っているんだい?」
「キャラメルのことだよ! 俺を助けてくれた魔法使い! いいやつなんだ!」
へぇ。と、声をあげるクイニーに対し、セムラは「けっ!」と、悪態をついた。
「なんだい。アンタはずいぶんお気に召さないようだねぇ」
セムラの様子に気がついたクイニーは、言った。
「当たりめーだよ。いいやつなわけあるか」
「どういうことさ? ラムネの言っていることと矛盾するじゃあないか」
クイニーは腕を組み、首を傾げる。
「何でそんなこと言うんだよ!? セムラはあいつの何を知っているっていうんだ!」
怒るラムネに対し、セムラはそっぽ向くだけで何も言わなかった。
「おやおや。いきなり険悪な雰囲気かい。困ったもんだねぇ」
クイニーはその小さな眉をひそめるのだった。
そのとき、ぼーっと、船の汽笛が鳴り響いた。


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個別記事の管理2017-02-17 (Fri)


今度の狙いはファンタスティック・マジカルランド。
何をどう盗むのかはわからない。
その衝撃的な発表から一週間。
何の音沙汰もないまま、テスト期間に入ってしまった。
さすがの怪盗様も、何だかんだ言って、テストの間は大人しくしているようだ。
さて、俺のテストの出来具合なんて聞きたくもないだろう。
赤点を免れりゃ何でもいい。
「よっしゃー! 解放されたぜー!」
蝉がやかましく鳴く中、俺は思いっきり伸びをした。
「凜王、もうそろそろあれから時間もたったし、動きだしてもいいじゃねぇのか?」
「そうだな……」
俺たちは並んで、正門に向かって歩いていた。
テスト期間中は、午前で学校が終わるかラッキーだ。
それに、もうすぐ夏休みだ!
ああ、なんて清々しい気分だ!
暑さとかどうでもよくなるな!
「家で作戦会議でもするか……」
凜王がそうつぶやいたときだった。
「ーーおい! 如月凜王!」
誰かが、フルネームで俺の隣にいる人間を呼んだ。
何だ……?
と、同時に振り向く。
「……? 白井……?」
そこには、同じクラスの白井が立っていた。
そしてやつは、陸上部のユニフォームを身につけていた。
これから部活なのだろう。
そんなやつが、凜王に何の用だ?
「もう一度、俺と勝負しろ!」
「は?」
本人ではなく、俺が思わずそう言ってしまった。
勝負?
もう一度?
「体育のときはよくもまぁ、俺に恥をかかせてくれたな! お前みたいなやつが俺より速いなんて、絶対にあり得ない!」
あぁ……思い出した……
そういや体育の100m走で、凜王が華麗に陸上部のエースである白井を負かしたんだっけ。
まさか、根に持っているとは……
「あのときの屈辱、晴らしてみせる!」
いつの間にか、ギャラリーも集まっており、白井ファンの女子たちの黄色い歓声も聞こえてきた。
こいつ、エースだし顔も悪くないから、女子ファンが多いんだよな……
対して我らが如月凜王は。
いつもぼっちで、ひたすら存在を消そうとしているので、冴えない地味な男子のイメージが定着している。
こいつが普段通りにしていれば、女共が黙っているわけがない……
「あーあ……何だか大変なことになっちゃっているね」
見ると、隣に狗山が立っており、俺は「わっ!」と、叫んでしまった。
そんなに驚くなよ。
狗山は笑った。
「白井ってさ、結構プライドが高いんだよね。あの体育の一件以来、ずっと気にしていてさ……」
そっか。
狗山も陸上部だっけか。
「……仕方ないな……」
凜王は諦めたのか、やれやれとため息をついた。
「勝負して気が済むなら、いくらでも走ってやるよ」
こちらを見向きもせずに、凜王は鞄を投げつけてきた。
いってぇな。
狗山の方には、眼鏡が飛んできた。
その動作があまりにも堂々としていたためか、周囲の白井ガールズは思わずハッと息を飲んだ。
あ……本気で勝ちにいくつもりだ……
しかも今、女子たちが凜王への可能性に気がついてしまった……
「で? 何m走だ? 体育のときと同じく100mか?」
「お前……そんなキャラだったのか……」
さすがの白井も驚いているようだった。
そりゃそうだろうな。
クラスの地味男子が、まさかこんなにも上から目線とはな。
誰が想像するだろうか。
「あ……ああ……そうだな。100mでいこう」
誰が指示したのか、グラウンドにはラインが引かれ、審判まで配置されていた。
ギャラリーもさらに増えている。
ちょっとした騒動になっているじゃねぇか。
「それでは。位置について! よーい」
パンッ! と、ピストルが鳴り響いた。
結果は言うまでもない。
もちろん、二人が競っている様子を描写する必要もないだろう。
だって、凜王の圧勝なのだから。
皆知らないから言えないが、この化け物じみた身体能力の持ち主に勝てるはずがない。
俺だってまだその全貌を見たことがないんだ。
「いやぁ……すごいな……」
狗山は隣で感心していた。
俺もすげぇと思うよ……本当……
「なぜだ……なぜこの俺が……」
白井は地面にひざまずき、うめいている。
一方の凜王は、疲れた様子を見せることもなく、俺たちの方へと戻ってこようとしていた。
ーーが。
「如月君すごぉーい!」
「走るの超速いんだね!?」
さっさと乗り換えた白井ガールズに囲まれた。
羨ましいな。
ちくしょうめ。
凜王は困った様子だったが、俺も狗山も助けに行こうとはしなかった。
「……モテる人はいいですなぁ……」
「全く」
棒読みでそんなことを言っていると、後ろでどさっとナニカが落ちる音がした。
何だ……?
と、思いながら振り向いて、俺はぎょっとした。
「凜王が……女子に囲まれている……?」
うちの学校よりも何倍も洒落たブレザーを身にまとった、他校の生徒が茫然と立っていた。
「え……あ……眞姫……ちゃん? 何でここに……」
朝霞眞姫。
凜王の隣人で、彼女……っぽい変人。
あれ、でも、何で。
「け……汚らわしい! 凜王から今すぐに離れろ! メス豚共め!」
「ちょっ……落ち着けって! 言葉遣い良くねぇぞ!」
俺と空気を読んだ狗山は、慌てて眞姫ちゃんを押さえにかかった。
何しでかすかわかんねぇな!
「許さん……呪ってやる……」
怖ぇな!
「ここで何してんだよ。しかも学校の中まで入ってきて……」
教師共に見つかったらまずいだろ。
「どうせなら凜王と一緒に帰ろうと、ここまで来たんだ……。そしたら何やら騒がしいから外から様子を見ていると、凜王の走っている姿が見えたから……」
それで入ってきてしまったというわけか……
「つーか……一つ聞きたいんだけど……」
「何だ……ヤンキーよ……」
ヤンキー言うなっつの。
「……制服……」
「は? 制服? はっきりと話せ」
「石槻って……スラックスしかねぇの?」
「……は?」
ポカンとした後、質問の意味を理解したのか、やつはニヤリと笑った。
「そうかそうかぁ。貴様、この俺を女子と思いこんでいたな?」
……ぐあーっ!
まさかとは思ったけど、そうだったのかぁー!
うわー!
恥ずかしっ!
俺、恥ずかしっ!
「まぁ無理もない。これまで何度もあったからな。今更貴様を咎めようとも思わんよ」
「う……ぐっ……紛らわしいんだよ!」
「何が」
「髪なんかのばしやがって!」
「凜王がこのままでいいと言うから」
「……自分のこと名前で呼びやがって!」
「ん? それは凜王の前だけだが」
知るかよ!
凜王の前でしか会ったことないっつーの!
……あぁ……もう眞姫ちゃんって呼ぶのはやめよう……
そんでもって、気を遣う必要もなくなった……
「痛いな……本当……」
「男とわかった途端、態度が豹変したな」
当たり前だろう。
凜王の彼女じゃないということもわかったし……
……ん?
ということは?
「……凜王への愛情は?」
「もちろん、それは本物だ」
ですよねー
ただし、愛情という名の執着だ。
「残念だったな。惣一郎君よ。俺が女子だったならば、フラグの一つや二つ、立ったかもしれんが生憎りへの想いは誰にも譲れんからな!」
フラグなんて立たなくていいし、惣一郎君って誰だよ。
「なぁ、井瀬屋。この人お前の友達なのか?」
置いてけぼりになっていた狗山が俺をつつく。
「友達……っつーか……」
友達って言いたくねぇな……
「眞姫……わざわざここまで来たのか……」
女子から解放された凜王が、フラフラと戻ってきた。
「凜王! さっきのはどういうことだ? やたらと女子に囲まれて……一体何をされた!?」
眞姫はあわあわしながら、凜王の乱れた髪をまた直している……
「別に何もされていない。いちいち大げさだ……。それよりお前、他校の人間なんだからむやみに入ってくるな。目立つ」
十分目立ってるってぇの。
何言ってんだ、今更。
「すまない……いてもたってもいられなくて」
「さっさと出るぞ」
凜王は俺と狗山からそれぞれ、荷物をひったくり、正門に向かって歩き出した。
後を追う眞姫。
俺は狗山に「じゃあ」と、挨拶をし、二人を追いかけた。


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個別記事の管理2017-02-14 (Tue)


「ファンタスティック・マジカルランド?」
「ああ。二駅ほど向こうにあるだろう。遊園地みたいなのが」
時は遡り、数日ほど前。
凜王は自分の部屋の窓から顔出し、隣の家の住人と話していた。
隣の住人──、眞姫の部屋はら凜王より少し上の位置にあった。
「行きたいのか?」
「まさか。人ごみはごめんだ。……そうじゃなくてだな」
「ん?」
凜王は首を傾げた。
「同じクラスの女子が、ここの創設者の孫らしいんだ」
ふぅん。と、凜王は興味なさげな声を上げた。
眞姫がなぜこの話をしてくるのか、意図がわからなかった。
「ファンタスティック・マジカルランドは、彼女のおじいさんが若い頃に訪れた、外国の遊園地に憧れて造られたそうだ。経営学を学んでいた友人の手を借り、二人で遊園地をオープンさせたのが、ファンタスティック・マジカルランドの始まりだ」
今度は、へぇ。と、声を上げる。
「遊園地の全ての所有権は彼女の一族にあるそうだが、つい先日、創始者である彼女のおじいさんが他界した。順当にいけば、息子であ彼女の父親がの所有権を得るのだが、彼女の父親も突如病に倒れてしまったそうだ」
大変だな。
凜王は適当に相槌を打つ。
聞いていないわけではない。
「跡継ぎは彼女しかいなくなるわけだが、荷が重くなるのではと、かつてランドを共に立ち上げた友人が声を上げた」
「何となく話は読めた。ランドの所有権争いか」
その通りだ。
と、眞姫は満足気に頷いた。
「ランドの実際の経営は、その友人である人物が行っている。しかも彼は高齢だがまだ存命だ。所有権を得ることができればもっと、自由にランドを動かせるだろう」
「……まぁ大体話はわかったが、どうしてお前がそんな話を知っている」
そして、なぜ自分に聞かせ始めたのかも気になる。
「久々に学校へ行ったら、知らぬ間に席が変わっていてだな。彼女と隣の席になっていたんだ。別に興味もなかったが、彼女の方からそんな話を始めたんだ。どうやら彼女は悩んでいるらしい。所有権を失いたくないそうだ。まだ子供の自分には無理だとわかっていても、彼女はランドを守っていきたいと言っていた」
「……だから、なぜそのクラスメイトは、お前にそんな身の上話をするんだ、、仲、いいのか?」
質問の答えになっていなかったので、もう一度問う。
「そういう人が同じクラスにいることすら知らなかった。そういやどうしてだろうな。気が向いたときにしか学校へ行かないのに、やたらと女子ばかりが話しかけてきてだな……。やはり話しかけやすいのだろうか?」
「……知るか」
むしろ逆だろ。
という言葉は飲みこんでおいた。
「そんなことより凜王! 何か心惹かれるものはないか!?」
眞姫の目が輝きを帯びている。
「何がだ。俺に遊園地を盗めとでも言うのか」
「ああ。いい案だとは思わないか!?」
「そうだな」
素っ気なくそう言って、凜王はピシャリと窓を閉めたのだった。

「ここへ来たということは、凜王はその気になったということだな。ふっふっふっ……」
不気味に笑う眞姫の横で、相変わらず顔色が悪いままのクローバーが、尋ねた。
「その回想に出てくる凜王、やけに機嫌悪くないか」
「言われてみればそうだったな……彼は何を怒っていたのだろう?」
「俺様が聞いてんだよ」
そう言って、クローバーはたた「気持ち悪い……」と、口元をおさえた。
「そうだ、猫。聞きたかったのだが、これまで貴様は凜王が盗んできた品々を喰らうと耳にしている。そこから人々の持つ感情で腹を満たすとな。今回、もしこのランドが標的となったとすると、貴様は何を喰らう?」
「んん……今この状況で食い物の話は……」
今にも吐き出しそうなクローバーを見て、眞姫は舌打ちをした。
「早く戻ってこないかな……凜王……」
そして、退屈そうに人々の流れを眺めるのだった。


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個別記事の管理2017-02-09 (Thu)


言わずとも、ランドは激混みだった。
「ものすごい人の数だ……」
「そりゃ、日曜だからな」
一番クローバーがふらふらしている。
大丈夫かよ、こいつ。
本当は猫なんだし……
「けど俺様、ワクワクしてきたぞ! なぁ、あれに乗ろう!」
……いきなりジェットコースター……
俺は一応後ろの二人にも確認の意で見た。
「俺は何でも」
「凜王に従う」
……そうっすか。
「くっそー! ジェットコースターでも何でも乗ってやらぁ!」
「どうした、惣一。ヤケになって」
「うるせぇ! 行くぞ!」
「うにゃっ!?」
俺は猫の首根っこを掴んで、ズルズルと引きずっていった。

「うぅ……ジェットコースター……なんて恐ろしい…‥」
乗った後は、お決まりのパターンだった。
猫はベンチでうめいている。
「ふん。猫風情が人間様の乗り物で遊ぼうとするからだ。キャットタワーでも登ってろ」
……こいつ……すげぇ暴言吐いてくるな……
俺は白い目で眞姫を見るが、当の本人は風で乱れた凜王の髪を一生懸命整えていた。
「クローバー、何か飲み物でも買ってこようか」
一応飼い主として心配はしているのか、凜王が声をかける。
「お……おう……頼む……」
「俺もついていくわ。お前、迷いそうだからな」
眞姫に噛みつかれるのでは、と少し気にしながら言ったが何も言ってこなかった。
「ふむ。じゃあ眞姫はここで間抜けな猫のお守りをしているとしよう」
そう言って、眞姫は猫の隣にどかっと座った。
一緒に行くと言わなかったのは意外だが、自分のことを名前で呼んでいるという事実に俺は驚いている。
ただでさえこのキャラだというのに……痛いな……
凜王の趣味を疑うというか……
「おい、惣一。行くぞ」
ボーッとしていると、凜王に呼ばれたので、慌てて後を追いかけた。
「なぁ、凜王」
「何だ」
横に並んで、俺は尋ねた。
「あのさ……眞姫ちゃんって、いつもあんな感じなのか?」
「あんな感じとは」
凜王は首を傾げる。
「その……結構攻撃的というか、当たりがきついというか……」
「あぁ……。変わっているからな、あいつ」
うん、まぁそうだけど。
お前に変わっているとか言われたくないよね。
「気にするな。誰にでもあんな様子だ」
「お前にはそんなことないじゃん」
「最初は俺に対しても、冷たかったぞ。何とか心開いてくれたが」
「そうなのか」
それにしては、開きすぎじゃねぇのか。
「惣一ならきっと、打ち解けられると思う」
「うーん……」
別に友達の彼女と打ち解けたってな……
「あれか、売店」
凜王が、前方に売店を発見した。
「そういや何がいいのか聞いてこなかったな。クローバーは炭酸系は避けておくべきだよな?」
「俺に聞くなよ……。猫だし、水とかしておけば」
「そうだな」
凜王は冷蔵室から水のペットボトルを取り出した。
「眞姫は……お茶でいいか」
おい、いいのかよそれで。
絶対、あの和風なイメージに合わせただけだろ。
それでも彼氏か。
つーか、本当につきあってんのか?
俺と凜王もそれぞれ好きな飲み物を手に取り、購入。
そして、二人の元へと引き返すのであった。
「……なぁ……ずっと聞きたかったんだけどよ……」
その道中、俺は隣にいる友人に尋ねた。
「お前、本当は何が目的でここへ来たんだ?」
ずっと、引っかかっていた。
突然だったということもあるが、なぜ、ここなのか。
ただ遊びに来たかったわけじゃない。
絶対、何か意味があってこの場を選んだ──。
予想通り、無表情だった凜王が、ニヤリと笑ったのだった。


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