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個別記事の管理2020-01-15 (Wed)
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当サイトは小説ブログとなります。
管理人ホタテが自由気ままに物語を綴っております。
よろしければどうぞお立ち寄り下さい。
書いている小説のジャンルは、ファンタジー、学園もの、BLくさいもの・・・など。
基本的に高校生くらいの年齢を好んで書いております。

様々なご意見お待ちしておりますが、誹謗中傷はご遠慮ください。
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イベント出展のお知らせ



2020年文学フリマ京都に出展予定です。
【既刊】
「スーパーはなえ」/ホタテ・Nicola著/小説・文庫/600円
「緋色の疑惑」/ホタテ著/小説・文庫/500円
「紫陽花堂文房具通信」/ホタテ著/小説・新書/300円
【グッズ】
ししゃもんマスキングテープ/800円
★詳細はサークル「海鮮丼」Twitterにて
@Kaisendon_ssmn


主な活動場所



このブログ以外の小説置き場です。
ブログと同じものを掲載していたり、ブログで掲載していたものを再編したり、イベントにしか出していない作品もあります。

カクヨム 
 黒猫、アナログ放送、魔法少女(笑)
メクる
 放課後シリーズ、アナログ放送、その他
小説家になろう 
 自分で自分の作品を二次創作
Privatter 
 ホムワトシリーズ、紫陽花堂、三人組

紫陽花堂学園前店
 文房具紹介

pixiv
 イベントの宣伝用です。
BOOTH
 イベントでの頒布物を通販しています。

■サークル「海鮮丼」→Twitter@Kaisendon_ssmn
 Nicolaさんと二人で創作ユニットを組んでおります。
 主に文学フリマに参加。
海鮮丼pixivBOOTH
※二人で書いている作品は、海鮮丼として頒布しています。


ブログにて更新中作品



作品の内容登場人物等はそれぞれタイトルをクリックして各トップページにて。
最新話等の情報は最新記事のところか、PCならこの両サイドのところでチェックお願いします。
BL要素がありそうなものは
その他は「ReadMore」に追記しております。
更新速度はほぼ不定期です。
中には、別サイトでは更新されているのに、こちらでは更新されていないものもあります。

そうじ屋の愉快なお仕事
黒猫は今日も偽物を喰らう →カクヨムにも掲載。

リンの平穏なお仕事 →小説家になろうにて再編成中。
放課後シリーズ →メクるにも掲載。
人魚シリーズ

pc_26_04.gifで各小説のトップページに飛ぶようになってます。



【連載中】




そうじ屋の愉快なお仕事
∟お仕事シリーズ第2弾。『そうじ屋』と呼ばれる暗殺組織に所属する少年少女を面白可笑しく描いた物語。

黒猫は今日も偽物を喰らう
∟偽物ばかり盗む高校生怪盗の物語。


∟天の川学園高等学校を舞台に起こる、事件を先輩後輩コンビが解決していく、自称・青春ミステリー

リンの平穏なお仕事
∟そうじ屋のリンとミリアルメインの日常系短編集。BL苦手な人、イメージ壊したくない人(今更感はある)は要注意。

放課後シリーズ
∟BL作品。とある男子高校を舞台とした、日常系コメディ。

魔法使いハンター戦記
∟ハンターと呼ばれる魔法使いの少年少女の戦いと葛藤。現在色々と模索中。

人魚のラムネシリーズ
∟人魚の少年、ラムネの冒険劇。

アナログ放送
∟BL。とあるカフェを舞台に、やってくる常連客や店員の日常系物語。


【終了作品】



怪盗ダークムーンの優雅なお仕事
∟お仕事シリーズ第1弾。怪盗ダークムーンによる華麗なお仕事劇。全6章。

蜜柑の花が咲くころに
∟黒歴史その1 全10話

僕は名探偵の助手
∟黒歴史その2 同じく全10話


【短編・突発・季節もの】



クリスマス
アンハッピーメリークリスマス
∟2015年

探偵さんの退屈なお仕事
∟2013年 お仕事シリーズ第3弾 やる気のない青年探偵と美少年助手のバトルミステリー?

聞いてください、サンタ先輩。
∟2012年 短編。先輩から後輩へ。後輩から先輩へ。謎のプレゼント交換。

月夜の通り魔
∟ちょっとBLっぽさのある学園コメディファンタジー的な。続きは一応書く予定だが、目途はたっておらず。

How is the weather today?
∟何となく。思いついた。

いつしかあなたと雨乞いを
∟よくわからない、短編。コメディ。

雨は嫌いだ
∟学校の宿題その1 「雨」を題材に。

君の笑顔
∟学校の宿題その2 自分で選んだ曲をテーマに物語を書くという課題です。


【企画もの】



話を作った形跡を残す
∟不定期連載の人魚のラムネシリーズになります。書き上げるまでの創作過程を公開するという企画です。

作品リメイク企画
∟『双子の名探偵と怪盗』という、昔に書いていた作品をリメイクしました。

三日間指名されたキャラを書く
∟フォロワーさんからご指定いただいたキャラをメインに三日間書き続けた企画です。

RTされた人の世界観に合わせてキャラを作る
∟Twitterのタグです。タイトル通りの内容になります。

設定交換
∟フォロワーさんとお互い物語の設定を考えて交換してストーリーを書くという企画です。

ボツ作品集
∟途中から書くのをやめた作品を突然公開。本当に途中で終わってます。


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Theme : 目次 * Genre : 小説・文学 * Category : TOP
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

初めまして。 * by 赤鈴(アカスズ)
初めまして。

私もブログ、Pixiv、ブクログにてオリジナル小説、エッセイを書いております。
小説のジャンルは主にホラー系が多いかな。

Pixivの"オリジナル小説コンテスト"では次点という賞をいただいたこともあります。

昔は小説だけじゃなく、詩とかも書いてたりしてたんですが、今は詩の方は書いてませんね。

ちなみに、私もTwitterやってます。
後でフォローさせていただきますね!

また遊びに来させていただきたいと思います。

ありがとうございます。 * by ホタテ
>赤鈴さん

はじめまして。
お返事遅くなり申し訳ございません。

コメント、Twitterのフォロー共に感謝しております。

個別記事の管理2019-10-25 (Fri)
 カナリーはその日、重要なミッションを言い渡された。
「いいか、カナリー。この手紙は超大事なものなんだ。わかるか、超がつくほど大事なんだぞ」
「うん。超大事なんだね」
 と、言っているわりには何だかそこまで真剣に感じることのできないカナリーだった。
 しかし、父であり師であるクウェイルは、至って真面目だという顔で、何度も「超大事」を繰り返す。
「そんな超大事な手紙をカナリーに託す」
「わかってるよ。さっき教えてもらった所へ行って、渡せばいいんでしょう」
「その通り」
「じゃあ早速行ってくるね」
「待て! 待つんだ!」
 立ち上がって部屋を出ようとしたら、ものすごい勢いで止められた。
「まだ何かあるの?」
「いいか。オウルにこのミッションの話はするな」
「……どうして?」
 オウルとは、同じ守護者修行をしている仲間だった。
「ミッションを完遂したら、話してもいい。だが、今の段階で話してはいけない。ミッションが失敗に終わってしまう可能性があるからね」
「わ……わかったよ」
 失敗という言葉に、さすがにカナリーは気を引き締めた。

 部屋を出ると、そのオウルが何やら一生懸命新聞を読んでいた。
「……何をそんなに真剣に見ているの?」
 彼女が尋ねると、「……ああ、カナリーか……」と、ぼんやりとした表情で顔を上げた。
「今世界の株価が上がっているんだよ……この国でも上場している企業がいっぱいあって……」
「……ふーん……」
 何を言っているのかよくわからないし、どうでもよかった。
「オウルって、株とか興味あったっけ?」
「ミスターストークがこういうのも見とけって言うんだ……知識として持っておいたほうがいいって。世界がどう動いているのか。知っておく必要がある。……カナリーは勉強してないのか?」
「アタシは……」
 そんなこと、ミスターストークどころか父親にも言われなかった。
 何だか自分だけ遅れているような気がして、少し落ち込む。
 ――でも! アタシには重要ミッションがある!
「そういやどこかへ行くのか?」
 何も言っていないのに、先を読まれたかのように言われたので、ドキッとする。
「う、うん……買い物に。牛乳切らしているから」
「そっか。じゃあさ、ついでに買ってきてほしい雑誌があるんだ。あとで金は返すからさ」
 ミッションだからそんな暇はないとは言えなかった。
「雑誌って何?」
「経済誌。ちょっと待って、雑誌名メモするから……」
「……」
 経済誌まで読んでいるのか……
 カナリーはオウルが何を目指しているのかよくわからなくなった。

 オウルに思いがけないおつかいまで頼まれ、カナリーはようやく家を出ることができた。
 鞄には、クウェイルに渡された大事な手紙。
 絶対落としてはいけない……と思っていたのだが。
「どうしよう……」
 町に出て、数分。
 カナリーは道沿いの茂みで頭を抱えていた。
 誰がこんな目にあうと思うだろうか。
 まさかの鞄をひったくられたのだ。
「ドロボー!」と、大きな声を出したけれど、人混みもあってか追いつくことも出来なければ誰も助けてもくれなかった。
 大事な手紙。超大事な手紙。
 パパがアタシを信じて任せくれたミッション……
 色んな思いがぐるぐると頭の中を駆け巡り、今にも倒れそうだった。
 このまま帰って正直に話すか。
 警察に駆け込むか……
 警察に駆け込んだところで、彼らは何かしてくれるだろうか。
 失った鞄が返ってくる可能性は大いに低い。
「……あの」
 ぶつぶつと独り言を言う彼女に、近づく者がいたが、全く聞こえていなかった。
「もしもし、そこの黒リボンのお嬢さん」
「!」
 そう言われて、ようやく反応できた。
 黒リボンのお嬢さん。自分しかいない。
「な、何でしょう!」
 慌てて振り向くと、一人の女性が立っていた。
 女性は色白で、黒くて長い髪が印象的だった……が、その人が持っている物を見て、カナリーは大声をあげた。
「アタシの鞄ー!」
 カナリーは泣きそうになりながら、それを受け取った。
 中身を確認すると、全て無事だった。
「あ、ありがとうございます……! 何てお礼を言ったらいいのか……!」
「とんでもない」と、彼女は微笑んだ。
「でも、どうして?」
「……えーっと……その……偶然? あなたが叫んだときに、振り向いたらひったくり犯が目の前にいて、私の足に引っかかって……みたいな……」
 なぜかしどろもどろに彼女は言ったが、鞄が戻ってきたので何でもよかった。
「お姉さんがいなかったらアタシのキャリア全て終わるところでした……」
「キャリア……? 何だかよくわからないけど、それはよかった……」
「あの! よかったらお礼をさせてください!」
 感謝の言葉を述べて終わり。だけにはしたくなかった。
「お礼なんてとんでもない。気にしないで」
「駄目です! これは本当に命と同じくらい大事なものだったんだから! それを守ってくれた人にちゃんと、お礼しなきゃ!」
「気持ちだけで十分なので……」
「駄目です! パパに叱られちゃう!」
 カナリーは諦める気配がないので、彼女は「困ったな……」とつぶやいた。
「……それじゃあ、道案内お願いしてもいいかしら」
「道案内?」
「ええ。実はあなたを追いかけてきたら、帰る道がわからなくなってしまったの……」
 恥ずかしい話だけれど。と、彼女は首をすくめた。
「そうだったんですね……アタシのせいで……」
「そ、そこは気にしないで。私は元いたところに戻れればそれでいいから」
 落ち込むカナリーを慌てて彼女はフォローする。
「お姉さん、この辺の人じゃないんですね……」
 よく見ると、彼女の服は何だか高価なものに感じられてきた。
 節約と称して安い服しか買っていないカナリーとは雲泥の差……
 あれ……? もしかしてアタシ、お金持ちに助けられた……?
「そうなの。この町は初めて来るから、連れて行ってもらえるとありがたいなーって……」
「いいですよ! もちろん! だってアタシの恩人だもの!」
 張り切るカナリーだったが、彼女の行きたい場所を聞いて頭がくらくらした。

 彼女が言ったのは、この町でも有名な大きなホテルだった。
 お金持ちしか泊まれないんだよ。と、小さな頃から散々父親に言い聞かされてきたホテルだ。
 オウルも、あそこは金持ちしか泊まれない。と、悪態をついていた。
 そんな場所を言われたということは、彼女はそこに泊まっているのだろう。
 やっぱりお金持ちなのかもしれな……
 カナリーは怖くて聞けなかった。
 しかし、そんな恐怖心を隠すためかカナリーはいつも以上に喋った。
 自分でもよくこんなに喋れるなと思うくらい、話をした。
 父親のこと、オウルのこと、学校のこと……
 もちろん守護者のことは言えないが、できる限り脚色して話した。
 彼女は息つく間もないカナリーの話に、相槌を打ち、ずっと耳を傾けていてくれた。
「……カナリーさんは、ブラック・リボンが好きだから、そのリボンを付けているのね」
「あ、わかっちゃいました? そうなんですよ! アタシ、ブラック・リボンみたいな強くて格好いい女性になりたいんです!」
 カナリーと言えば欠かせない、ブラック・リボンの話にも熱が入った。
「どうして、ブラック・リボンが女性だと思うの?」
「何となくです! 女の勘ってやつ!」
 そう言うと、いつもオウルに鼻で笑われるが。
「……確かにそうかもね。強くて格好いい女性。私もそうだと思う」
「お姉さん、ブラック・リボンのことわかるんですかー!?」
 大抵の人は、名前はよく聞くが実際何をしているのかよくわからない。
 ただの犯罪者でしょ。と言う。
 でも、違うんだ! という説明を彼女にする必要はなさそうだった。
「ブラック・リボンは悪い人たちをやっつけているのに、みんなひどいんですよ! 犯罪者であることに変わりないって! 確かに人の物を奪うのはいけないことだけど……」
「本当に好きなのね」
 喜怒哀楽の激しいカナリーを見て、彼女はクスクスと笑った。
「このリボンはアタシにとってお守りなんです。アタシもブラック・リボンみたいになれますようにって。けど、リボン、一回なくしちゃったんですよね」
 カナリーが付けているリボンは二代目だった。
「新しく友だちがくれたリボンもあるけど……やっぱり無地のがいいから見つけてまた買いました! 友だちがくれたのは、なくしたら悪いし」
「友だちを大切にしているのね」
「う、うーん……大切と言うか……」
 友だちというのはオウルのことだった。
 大切という言葉がしっくりこず、カナリーはうなった。
「友だちというよりかは、ライバルかな!」
 そう結論を導き出したときだった。
 突風が吹いた。
「わぎゃあぁぁーっ!」
 思ったよりも強い風で、カナリーは悲鳴をあげる。
 叫びながら、それが外れるのに気づいた。
「しまっ……」
 手を伸ばしたが、遅かった。
 空高く、黒いリボンは舞う。
「そ、そんなぁ……」
 なんて運がないのだろう。
 一度ならず二度までも。
 しかしも今日は、大事なものが入った鞄までなくしかけた。
「カナリーさん……」
「大丈夫です……超へこんでるけど、大丈夫です……また買えばいいんだから……ふふふ……」
 悲しすぎて最早笑えてきた。
「――ああ! こんな所にいた!」
 彼女に励ましてもらっていると、とある人物がこちらに近づいてきた。
「探したんだよ! お願いだから急にいなくならないで、本当。攫われたと思ったじゃないか!」
 スーツを着たその男性は、息を切らしていた。
「攫われるって、誰に……」
 呆れたように彼女は、その男を見た。
「よかった。見つかってよかった……」
「大げさだな……」
 明らかに自分と話していたときと様子が違ったので、ジッと彼女を見ていると、視線を感じてかハッと我に返ったような表情になった。
 まるで、カナリーがいることを思い出したような感じだった。
「あ……カナリーさん。道案内、ここまででいいわ。どうもありがとう」
 連れがいるなら自分は不要だろう。
 カナリーは頷いた。
「じゃあ」と、深入りするのも何だかな。と思いつつ立ち去ろうとしたが、引き止められた。
「カナリーさん、ちょっとそこで待っていて」
 彼女はカナリーにそう言い、男の手を引いて近くのある店に飛び込んでいった。
 そして、わずか数秒で二人は戻ってきた。
「これ、あげる」
 差し出されたのは、リボン。
 ただし、黒ではなく鮮やかなピンク色だった。
「え、でも」
「黒はなかったの。ごめんなさい。でも、あなたは黒より明るい色のほうが似合うと思う」
 素早い手つきで、彼女はカナリーの長い髪を一つに結ってくれた。
「どうしてピンク色なんですか?」
 以前にも誰かに聞いたような気がした。
「私の大好きな人も、ピンク色のリボンをしているの。その人は、あなたが憧れる強くて格好いい女性。きっとあなたもなれると思う」
「……!」
 二度もお守りを失ったしまったが、そんなことは忘れてしまうくらい、カナリーは嬉しい気持ちに包まれた。
「ありがとうございます!」
「こちらこそ、楽しいお話をいっぱいしてくれてありがとう。ひったくりには気をつけてね」
「き、気をつけます!」
 鞄をぎゅっと握りしめるカナリーを見て、彼女はくすりと笑った。
 カナリーは手がちぎれんばかりの勢いで、手を振り続けた。
 この話はこれで終わり……かと思いきや。
「なななな、何やってんだよ、カナリー!」
「ええぇっ?」
 手を振るカナリーを肩をつかんだのは、オウルだった。
「オウル? 何でここに……」
「そんなことはいいんだよ! お前、一体今の人と何を話してたんだ!?」
「へ?」
 今の人?
 カナリーは首を傾げる。
「今のって……あの二人?」
 もう遠くなりつつある、先程の二人の背中を指さす。
「そうだよ! 何でお前、あんな大物と!」
「は? 大物? オウル、何言ってるのかさっぱりわからないんだけど……」
「ミリアル・スマイルだよ! あの! 超有名な!」
「ミリアル・スマイル……」
 聞き覚えがあるような気がした。
 あれ。パパから言われたミッションって……
「……あーっ!!」
「やっと気づいたか!」
「や、やば! 追いかけなきゃ!」
「え!? 何で!?」と言うオウルは無視して、カナリーは走り出した。
「ちょっとー! お兄さーん! そこのお兄さん止まって! ミリアル・スマイルさーん!」
 自分の名前を大声で叫ばれ、男はぎょっとした表情で振り返った。
「カナリーさん、どうしたの。どうしてミリアルのこと……」
 隣にいた彼女も、驚いた様子で走ってきたカナリーを見た。
「ミリアル・スマイルさん……お、お届け物です……」
 息切れをしながら、カナリーは例の手紙を彼に渡した。
「手紙? 僕に?」
 不審がっていた彼だが、受け取ったものを見て納得したように頷いた。
「何?」
「ちょっとね。――ありがとう、小さな守護者さん。確かに受け取ったよ。お父様によろしくね」
「……へ!?」
 守護者と言われ、素っ頓狂な声を上げたのはカナリーだけではなかった。
 いつの間にかオウルも後ろにいて、同じようにポカンとしていたのだった。

「オレたちのこと知ってるんだ……」
 帰り道。
 ポツリとオウルがそんなふうにつぶやいた。
「す、すごいな!?」
「え? 何が?」
「何がって、お前……わかってたんじゃなかったのか!?」
 ううん。と、カナリーは首を横に振る。
「お前……やっぱ勉強したほうがいいと思うよ……」
「オウルの言う株がどうとかいうの?」
「その前にまず新聞読んだら……」
「新聞は読んでるよ?」
「そうじゃなくて……」
 もういいや……と、オウルは黙ってしまった。
「それより、何でオウルはあそこにいたわけ?」
「カナリーの後を追いかけろって言われて……。何でだろう?」
「わからずに来たの!?」
 今度はカナリーが呆れる番だった。
「なんかよくわかんないけど、無事だったならいいや……つか、カナリーお前! オレがせっかくあげたリボンは!? ピンク色になってるし!」
「あ、気づいた!? いいでしょ!? アタシ、明るい色のほうが似合うって言われたの!」
「えぇ……あんだけ黒にこだわってたくせに……」
 女ってわかんねー。と、オウルは口を尖らせるのだった。

「今日は心臓に悪い日だ……」
 自分の胸をおさえてミリアルは言った。
「何で」
「誰のせいだと……」
 飄々と隣を歩く、リンを軽くにらむ。
「君は突然姿を消すし、町中であんな大声で自分の名前を叫ばれるとは思わなかった……」
「有名人は大変ですこと」
「……僕は有名人じゃない……」
 自分に言い聞かせるように彼は言った。
「ねぇ、どうして君はあの子にリボンをプレゼントしたの。買ったのは僕だけど」
「んー……あまりにも可哀想すぎて」
 鞄をひったくられたり、風でリボンが飛ばされたり……
 さすがのリンも同情せずにはいられなかった。
「じゃあ、君が姿を消したのってひったくり犯から、あの子の鞄を取り返すため!?」
「そう。誰も助けてあげないから」
 一通りの事情を聞いたミリアルは、頭を抱えた。
「安心しろ。こっそり、やつらにバレないようやったから。バカだよな。自分の盗ったものがなくなっていることに気がつかないなんて」
「そういうことじゃなくて……」
 笑うリンを見て、頭痛を感じた。
「ブラック・リボンに憧れているんだって。黒いリボン付けて、ポニーテールなんかしちゃってさ。あの人のミニバージョンみたいで可愛い」
「ああ……それで……。彼女、ピンク色のリボン付けたもんね……」
 よくリンに会いにやってくる彼女を、ミリアルは頭に思い浮かべた。
「君の意外な一面を見たような気がして、少し驚いたよ」
「そうか?」
 リンはいたずらっ子のような笑みを浮かべた。


自分が誕生日だから何か書いてやろうと思ったり。
自分、おめでとう。

私の誕生日なんてどうでもいいんですよ、ええ。
「黒リボンと~」を以前書いたときに、そうじ屋とも出会わせたい的なことを残しておりました。
ただソフィアたちとどう絡む……?
と、悩みまして。結局今も思いついていないのですが、リンとカナリーの会話は何となく思いついたので、書きました。
忘れないうちに(笑)
思いつきで書いただけに力尽きた感はぬぐえません(笑)
本当のところはカナリーに泥でもかぶってリボンを失ってもらおうとしましたが、話が長くなりそうになったので風に飛ばされていただきました。
そして最終的にはメロディー信者のリンの手によって、ピンクリボンを進呈されました。
何やってるんだろう。
カナリーちゃん、オウルからもらったリボンも使ってあげてね……

そうじ屋は本編は大変めんどくさいことをしてしまったので、今しばらくお待ちください。

ついに私も某名前を大声で叫ばれた彼と同じ年になってしまい、非常にショックです(笑)
まだ書き始めたときは中学生? 小学生……? だったのに。
そんなこんなでそうじ屋共々ホタテをよろしくお願いします。


黒リボンとピンクリボン
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個別記事の管理2019-10-22 (Tue)
昔、あの人は教えてくれた。
この世界には、海以外にも住む場所があり、沢山の生き物が暮らしていると。

昔、あの人は言った。
この世界には、四つの色に輝く海があると――。


人魚は海を知るために、旅立つ。
人魚と魔法使いと四つの海

プロローグ//////////10/11/12/13/14/15/16/17/18/エピローグ/あとがき


人魚は嫌われ者の歌姫と、出会う。
人魚と孤高の歌姫

オープニング12345678910111213141516171819エピローグあとがき


書き始めた経緯は過去の記事あさりましたが、よくわかりませんでした(オイ)。
恐らくお題をもらったのと、話を作る過程を公開するっていうことだったと思われます……多分。

話を公開するタイミングはいつもお世話になっているNicolaさんの誕生日のとき……になっていますが、完全無視してしまっています(笑)
一年に一回ということだけは守っています。
いや、よく見たら守ってねぇな……

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個別記事の管理2019-07-05 (Fri)
あとがき

暑くなってきました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

人魚と孤高の歌姫。ようやく終わることができました。
本っっっ当に……お待たせしました!!
恐らく一番最初に書き出したのは2017年かと思われます。
言い訳はいくらでもありますが、見苦しいのでやめておきます。
ただひたすら謝らせてください。
すみませんでした!!!

大体どんな話にするかは、珍しく最初から決めていました。
歌が劇的に下手で、破壊力のある女の子を仲間にするという。
ピンク髪で、ツインテール。
ビジュアルまで考えてありました。珍しい。
普遍的なヒロイン像ですが気に入ってます。
そこにラムネの歌をぶつけることはあまり考えてませんでしたが……
結果こうなりました。
そしてさらに、本当の歌姫。
本作は歌がテーマのようになりました。
どこのマク●スかな。

クイニーという女子もいますが、ヒロインはオペラになるのでしょう。
ただ、何の力もないヒロインにはしたくなかったので、こんな恐ろしい力を持たせてしまいました。
これからどう活かされるのかしら。
クイニーも前作より出番が多かったので、これからどんどん出していきたいです。
しかしミニマムサイズという設定のせいで若干扱いにくいのが本音です。

セムラの過去やら国際警備隊を名乗る者達……
何やら盛りだくさんにしてしまいました。
この先どうなっていくのでしょうか。
ぶっちゃけ私にも想像がつきません。
次回も何となく考えてありますので、お楽しみに!
来年ちゃんと更新できるといいな!

そんなこんなでNicola氏、お誕生日おめでとうございましたw
何ヶ月たってんだw


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* by Nicola
わーーい!ありがとうございます!
仲間がここにて増えるとは思ってませんでしたが、そうか、ヒロイン……ふふふ。しかもラムネに対抗するパワー(パワー?)(歌)

人魚と歌ってやはりいい組み合わせですよね、定番。このあと、どうなっていくのか……エピローグわんこも気になりつつ。楽しみにしています!!

個別記事の管理2019-07-05 (Fri)
エピローグ

 辺りどこを見渡しても緑。
 そんな森の中を歩く影が一つ。
「はぁ……どうしよう……」
 その影……少年は、憂鬱な顔をしていた。
「怒ってるかなぁ。絶対怒ってるよなぁ……」
 一冊の本を抱きしめ、彼はトボトボと歩いていた。
 すると、背後でガサガサッと物音がした。
「――っ!?」
 本を持ち直し、振り向く少年。
 草をかき分け、顔を出したのは、一匹の犬だった。
「え……えぇ……何でついてきちゃったんだよぉー……」
 犬は嬉しそうに、少年なでろと言わんばかりに頭を突き出した。
 見た目はブサイクだが、逆にそれがチャームポイントな犬だった。
「これじゃあ戻らないと駄目じゃないか……」
 少年のため息は、ますます大きくなるのだった。


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