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個別記事の管理2016-02-09 (Tue)
lead8-6 イーサン・ハント

どこかで聞いたことのあるような名前だ。
それがどこでだったかは思い出せない。
いや、思い出してはいけないような気がする。
「あなたはウィリオス先生と同室なんですよね?」
「ああ、そうだ。刑事さん達に部屋を譲るために、先生には俺と同室になってもらったんだ。」
そう言われると、申し訳なくなってくる。
「そういや俺が戻ると、先生はもう寝ていたな。布団もかぶっていなかったから、よっぽど疲れていたんだろう。」
シャルロットの発言に嘘はなかったことが判明した。
「君は被害者を見たかい?」
「昨夜か?食事のときしか見ていないな……。その次に見たのが、死んだ彼だよ。」
彼もまた第一発見者の一人だった。
「食事が終わってからの俺の仕事は、ウィリアムやソフィアとは違って、洗濯に追われていたからな……基本的にお客たちとは顔を合わせていないんだ。」
「遺体発見時は?」
「最初は料理を運んでいたんだが、一人いないことに気がついたんだ。アンナさんが起こしに行くと言い、俺は洗濯を任された。言われた通りに洗濯をしていると、彼女が合鍵を取りに戻って来たので、これはおかしいと思い、一緒に部屋まで行った……。そし遺体を見つけた。」
彼もまたアンナの証言と食い違いのない説明をした。
アリバイが確実でない部分が多い。
とりあえず、警部は凶器を見せた。
「……これは?」
「彼を殺すのに使われた物です。」
「あの背中に刺さっていた……」
「そうです。」
「それが何だって言うんだ?」
「見覚えは?」
「……?いいや……」
実はソフィアに見せたときも、このような反応だった。
「キッチンに置いてある包丁の中の一つです。」
「なるほど。そうだったのか……。実を言うと、俺はウィリアムとは違って料理の方は任されていないんだ。だから、調理器具に関してはほとんどわからなくてだな。」
「みたいですね。ソフィアさんも同じことを言っていました。」
すると、なぜかイーサンの目が輝いた。
「つまり、こうだな!俺とエリオットさんが共犯で俺が包丁を持ち出して、彼を殺した……!ふむ。あり得なくないな!」
自分が疑われているというのに、何でこんなにも楽しそうなのか。
三人はポカンとする。
「あの……ハントさん……お話はよくわかりましたので……」
とりあえずこいつはヤバい。
そう直感したので、早々に彼を追いだした。

「……あいつが犯人でいいんじゃないか……」
「オッサン。気持ちはわかるけど、アレはないと思う。」
二人ともげっそりとした表情である。
「あいつの言う通り、エリオットさんと共犯……という可能性はあるだろう。でもアレが犯人というのは……ちょっと……な。」
三人は黙り込んでしまった。
「……次、いきましょうか……」
「そうだな……」
この空気を何とかするためにも、ノーランは立ち上がった。


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