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個別記事の管理2016-02-15 (Mon)
lead8-11 マリー

メイドだというのに、このマリーという女はものすごくオドオドしていた。
それはもう怪しいまでに。
逆に彼女は事件と無関係なのでは、と思いもしたがそれが策略なのではないかと、刑事たちは翻弄されていた。
「あなたは昨晩、どうされていましたか?」
「えっと、あの、その……。ウィリオス先生がお戻りになり、その後旦那様もお仕事があるとお戻りになって……私とリン様は食堂でお茶をいただいていました。」
目を泳がせながら、彼女はやや早口で言う。
……怪しい……
「それから……部屋に戻りました。私はローズさんと相部屋なのですが、彼女の方が先に戻っておられました。」
ローズとは、キャロルの従者の一人だ。
「時刻はわかりますか?」
「19時半くらいだったと思います。」
「あなたとリンさんが食堂を出るとき、他に誰がいました?」
「ええっと……刑事さんと……スタンリーさんたちと……カトレアさんたちは私たちより先に出て行ったのかな……?」
最後の方は独り言のように彼女は言った。
特に彼女の発言に変わったところはなかった。
「被害者がいたかどうかは覚えていますか?」
「いなかった……と、思います……」
「スマイルさんと被害者が顔見知りという可能性は?」
「ええっ!?そ、そうなんですか!?」
驚いた声をあげるマリー。
「マリーさん、違います。その可能性があるかどうかだけの話です。わかりますか?」
「えっ?あ……ああ……ごめんなさい……」
意味を理解したマリーは、顔を赤らめた。
「わ……私には旦那様の交友関係やお仕事についてはわかりません……。お家にいらっしゃるウィリオス先生のような方々ならわかりますけれども……それ以外は……」
「でも今回、一緒に来られたんですよね?」
「それは、旦那様のお付きというより、リン様のお世話が主ですので……」
「どうしてあたなが?」
「リン様が……」
彼女は今にも泣き出しそうである。
シャルロットが「ミリアルのところの女の子の使用人って、彼女だけなんだよ」と、助け船を出す。
そう言われても、どういうことなのかよくわからないが。
「マリーさんは一応、スマイルさんの家でメイドをしている……という立場ですよね?リンさんについてはどう思われますか?」
「リ……リン様ですか?とても素晴らしい方だと思います。」
彼女の表情に、少し笑みが戻る。
「お料理も上手で、お裁縫も……何だってやってのけてしまうんです。それに比べて私はドジで、お皿もすぐに割ってしまうので叱られてばかりですが……リン様はこんな私でも見捨てずに色んなことをご指導してくださいます。」
もはや崇拝しているかのように感じられる。
話が別の方向へとずれてしまいそうだったので、何とか切り上げさせることにした。

「……思ったのと違う……」
「何がですか?」
マリーが出て行ってから、真剣な表情でシャルロットは言った。
「めちゃくちゃ家庭的じゃねぇか……!」
「ああ、婚約者の話でしたか。」
「何か俺が思っていたのと違う!!あいつって、そういう女が好きだったのか……!?」
シャルロットには事件のことより、ミリアルの好みのタイプが気になって仕方がなかった。
「ノーラン、次だ。」
ノーランとしては色々聞きたかったが、警部の顔が怖かったので「はぁーい……」と、大人しく返事をした。


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