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個別記事の管理2016-02-16 (Tue)
lead8-12 キャロル・オールディス

彼もまた年齢的には幼いのだろう。
しかし、あまりにも堂々としているので、そうは見えない。
自分の身は自分で守れるなどと言っていたが、それにしてはかなり小柄だ。
シャルロットよりかは身長はあるが。
「刑事さん。結論から言おう。俺は犯人ではない。」
「……そうかもしれませんが、一応」
「俺は誰よりも先に部屋に戻ったからな。スノーと一緒に。もちろんローズもいたが、彼女は部屋が別だからな。あとそれと、俺と亡くなった男性は顔見知りでも何でもない。」
「……そうですか。」
人の話を聞こうとする気配がないので、ノーランは諦めた。
最初に話したときから感じていたが、こいつはなかなかの曲者だ。
「他に何か聞きたいことはあるかな?」
「……じゃあ……部屋に戻ってから、あなたはずっとそこにいましたか?」
「ああ。スノーだけが一度部屋を出ている。」
警部の話と合致する。
「俺はずっと部屋でくつろいでいたよ。たまにああやって怠けるのもいいな。」
「……あの……さっきから気になっているんですけれど、その痣は……?」
キャロルの右頬には痣があった。
「ん?ああ、これはだな。美女に殴られたのだよ。……いや、女ではないが、まぁいいか。ハッハッハ!」
「……。」
面倒だったので、深くは追求しないことにした。
「オールディスさん、あなたは身分柄命を狙われたりすることも少なくはないだろう。なのに、どうしてそんなに手薄な状態でやって来たんです?」
どうしたらいいのかわからない状態に陥ったノーランに代わり、警部が尋ねた。
「刑事さん~……同じことを言わせるのはよろしくないなぁ。決して手薄なんかではないよ。二人は本当に優秀だぞ。」
キャロルはやれやれと、肩をすくめる。
「そうはおっしゃいますけどね、オールディスさん、我々には何のことやらさっぱりなんですよ。」
「ふむ……そうか。ならばこう言おう。刑事さん、女子どもだからと言って、甘く見てはいけないよ。」
「……。」
警部の表情がなんとも言い難いものになる。
「体格差があるから、子どもの俺には反抗は無理だと思っているだろう。だが、その考えは捨てた方がいいぞ。俺なら余裕であの男を殺れる。」
「……それは自白と捉えてよろしいかな?」
「冗談の通じない人だなぁ。俺には殺す動機がないじゃないか。」
殺せる方は冗談じゃないんだ……と、シャルロットとノーランは思った。
「刑事さん、動機を考えずに疑っていないか?何事も動機は大事だぞ。無差別ならともかく、この事件はどう考えても理由があって起きたことだ。……ああ、こんな状況じゃ動機なんて調べられないか!ハッハッハ!」
こっちは全く笑えない。
警部も化け物を見るかのような目で、笑う彼を見ていた。
「……えーと……オールディスさん、ありがとうございました。もう結構ですよ。」
ノーランはそう言うしかなかった。


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