個別記事の管理-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
* Category : スポンサー広告
|
個別記事の管理2016-02-17 (Wed)
lead8-13 ローズ

赤い髪の彼女は、とても美人だった。
リンとは違い、彼女の目からは優しさが満ちあふれている。
シャルロットとノーランはデレデレしてしまう。
「ローズさんは昨夜、食事の後どうされましたか?」
「キャロル様とスノーが部屋に戻るのを見届けてから、私も戻りました。マリーさんはまだ戻っていらっしゃらなかったです。」
彼女はさりげなく、同室のマリーのことも言う。
「そこからあなたはずっと部屋に?」
「ええ。」
「見ず知らずの方と同じ部屋って嫌ではないですか?」
「いいえ……?」
彼女は首をかしげる。
「あまり気にしていません。こういうことはよくあるので。」
「そうなんですかぁ~お仕事大変そうですねぇ~」
鼻の下が完全に伸びているノーランであった。
「どうしてあなたは彼の下で働いていらっしゃるのですか?」
「成り行き……でしょうか。深く考えたことはないです。」
私情しかない質問にも、彼女は快く答えてくれる。
あまりにもノーランがデレデレしているので、警部は思いっきり足を踏みつけてやった。
声にならない悲鳴をあげる、ノーラン。
「お宅のお坊ちゃんが妙なことを言っていたんだがね。」
「何でしょう?」
「彼は被害者を殺せるといったようなことだ。」
「あらあら……」
彼女は困ったように笑った。
「あの人も困った方ねぇ。キャロル様がそれでいいと言うなら、イエスと答えておきますけれど……」
その答えに、さすがのノーランも真顔になった。
「それは、犯行を認める発言だと受け取ってよろしいですかな?」
警部の鬼気迫る言い方に、ローズはゆっくりと首を左右に振った。
「そう捉えられてしまっては困ります。亡くなられた方は私たちと何の関係もありません。全てはキャロル様の敵ならば、というあくまで仮のお話です。」
やんわりと、彼女は否定した。
「あなたはミリアル・スマイルのメイド、マリーと同室だということだが、スマイル氏が犯人だと感じられる印象はメイドからなかったですか?」
「そういったことは一切お話ししていません。私の勘では彼は犯人ではないと思いますけれど。」
「それはまたどうして?」
「初めてお会いしましたけれど、とても温厚そうな方じゃないですか。それに、とても頭のいい人に違いないわ。そんな人がこうも簡単に自分が犯人だと特定されるようなことをするでしょうか?」
そう言って、彼女はシャルロットの方を見て微笑んだ。

「美人だったなぁ……」
ノーランはまだ浮かれていた。
「キャロル・オールディス……ますます怪しい……」
その隣で、警部は相変わらず疑うのに忙しそうだった。
「オッサン。ミリアルのことはもういいのかよ。」
「いいや。彼も怪しい。」
「でもあの美人さんの言う通りだと、俺は思うぜ。」
警部は眉間にしわを寄せる。
「庇ってるわけではないけど、ミリアルが犯人ならもっと徹底的にやると思う。」
「意見の一つとして受け取っておこう。」
とは言うが、ほぼ棒読みだった。
「本当だって!信じろよ!あいつはスマイルカンパニーの社長だぜ?」
その会社がどれだけの影響力を持っているか……
言わずともわかっていることではあるが。
もし恨みを買うようなことがあったら、どうなってしまうんだろう。
すでに恨みを買いかけているとも知らずに、ノーランは一人身震いをした。


8-12← →8-14
4周年記念ページへ
そうじ屋の愉快なお仕事

参加してます。押していただけると嬉しいです。
にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へ
にほんブログ村
スポンサーサイト
Theme : 自作小説 * Genre : 小説・文学 * Category : そうじ屋の愉快なお仕事
* Comment : (0) * Trackback : (0) |
コメント







管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。