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個別記事の管理2016-02-24 (Wed)
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「殺し屋がああも簡単に殺されるの?ということは、スタンリー夫妻も一般人の皮をかぶった凄腕?」
「いや、彼らは一般人だよ。」
「……。」
プロの殺し屋を殺害しておいて、一般人……?
全員の頭にそんな疑問が過ぎった。
「たまたま。偶然、奇跡的に殺せてしまったんじゃないのか?きっと油断していたんだろう。」
皆の心情を察してか、キャロルはそう言ったが、油断するなんてプロとして失格なのでは。と、誰もが思った。
「……今のところ警部たちが疑っているのは、ミリアルとキャロル・オールディス、レディ・カトレアだぜ。」
ミリアルイオンがそれぞれ「何で!」と、声を上げた。
「これだから警察は無能呼ばわりされるのよ!」
「お前のあの設定が明らかに悪いだろ。」
リンがすかさず口を挟む。
「何か言ったかしら!?」
「いえ、何も。」
にらまれて、すぐにリンは顔を背けた。
「心外だよ!僕まで疑われるなんて。」
「お前は被害者に話しかけられていたのが、疑うポイントになったみたいだ。」
「面識ないって何度も言っているのに……。シャルロット君!ちゃんと説得しておいてくれよ!」
「そんなこと言われたって。」
ミリアルはうめきながら頭を抱えた。
「おかしいわねぇ。私、ミリアルさんは犯人じゃないって、ちゃんと言ったのよぉ?ねぇ、探偵さん。」
「は、はい。そうですね。」
ニコリと、ローズに微笑まれて、シャルロットはドギマギする。
「それはどうも……。でも、なぜ君が。」
「うふふ。もちろんリンちゃんのためよ。」
なぜか自分の名前が挙がり、当の本人は首をかしげた。
「キャロル様は仕方ないわねぇ。勝手におかしなことを言っちゃうんだもの。」
「俺は事実を述べただけだ!」
ミリアルとイオンに比べて、彼らはさほど気にしていないようだった。
「あとは、包丁を持ち出せる可能性が一番高い、従業員が疑われている。特に男性陣。」
「それこそ心外だわ……。夫が疑われるなんて、黙っていられない。」
アンナは眉間に皺を寄せた。
「ウィリアムもイーサンもそんなことしないよ。」
ソフィアも二人を庇う。
俺に言われても……と、シャルロットは困り果てた。
「夫妻は一体いつ包丁を盗み出したのかしら。」
「私たち従業員が引き上げた後でしょうね。ソフィアたちは22時頃に部屋に戻ったし、私と夫は日付が変わる頃。その後よ。」
みんなが寝静まり返った頃を狙ったというわけだ。
「……まさか、あの物音って……」
不意にミリアルが口を開く。
「そういやお前、夜中に物音を聞いたって言っていたな。」
「うん、聞いた。ねぇ?」
ミリアルはリンにも話を振る。
「……そうか……ケアリー・クックと犯人が争っていたのか……」
リンは返答の代わりにそうつぶやいた。
「どういうこと。どうしてもっと早く言わないのよ。」
「事情聴取のときはもちろん言ったよ。けれど、聞いたからってこれは何の証拠にもならないじゃないか。話し声が聞こえたわけではないし。むしろ逆に、僕たち以外で聞いた人はいないの?」
ミリアルの問いに、他の人々は首を左右に振る。
ガックリと、ミリアルは肩を落とした。
「ビックリするくらい証拠がないな!」
キャロルが明るい声で言った。
空気を読め。と、リンに編みもの棒でバシバシと叩かれる。
「現場には入れないし、指紋も採れない……こうなったら、証拠を作るしかないわね。」
「どうやって?」
アンナに聞かれて、イオンはニヤリと笑った。


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