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個別記事の管理2016-03-01 (Tue)
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談話室には、二人の刑事と探偵のシャルロット、そしてミリアル・スマイル、リン、レディ・カトレア、ランの七人がいた。
マリーは不安げに外から中の様子をうかがっている。
「えー、一体どういうことなのでしょうか。あなた方はお知り合いなのですか?」
警部は主にランとリンに向けて言った。
誰も何も答えない。
「スマイルさん、カトレアさん。あなた方はどうなんです?」
「初対面よ。」
「もちろん。」
カトレアとミリアルは即答した。
「あなた方のお連れさん同士は違うようですが。」
「私と彼は今だけの関係だもの。そこの彼女が彼と何か関係を持っていたとしても、私の知ることじゃあないわ。」
レディ・カトレアはあ余裕の表情である。
「スマイルさんはどう思われますか?」
「……彼女はあまり家から出ないので、可能性は低いと思いますけれど。何かの間違いではありませんか?」
ミリアルは顔が引きつらないようにするのに必死だった。
「―――全く。」
すると、それまで静かだったリンが、口を開き立ち上がった。
「どうしても私たちを犯人にしたいようね。呆れた。こんなことをしている間があるなら、もっと他に目を向けたらどうかしら?」
これまでのあの物静かな態度とはあまりにも違うので、刑事達とシャルロットはポカンとする。
何よりも一番驚いているのは、ミリアルだった。
「ちょっ……何で君なんだ!?リン君は!彼と代わってよ!ねぇ!」
ミリアルは小声で必死に呼びかけるが、無視される。
「私はね!その男に言い寄られていたのよ!」
リンはランを指さして叫んだ。
全員の視線が彼の方に集まる。
「あなたは何か勘違いをしているようだけど、そういうふうには見えなかったのかしらね?」
「それ……は……」
若い刑事は言葉に詰まる。
「あなたたち、本当に刑事?もっと頭を使いなさいよ。」
「落ち着こう、ね?お願いだから。一旦落ち着こう。」
ミリアルがなだめても、リンは聞く耳を持たない。
「この私が浮気者だとでもいいたいのかしら。失礼しちゃうわ。ねぇ、ダーリン。私、浮気なんてしないわ。信じてちょうだい。」
「……。」
ミリアルは何か言う気力もなくなってしまったようだった。
「あーあ。せっかくの旅行が台無しよ!どうしてくれるのよ。誰が責任取ってくれるの?あんなに楽しみにしていたのに。すかっり暗くなっちゃって、私まで気分が悪いわよ!」
別の誰かのことを言っているような口ぶりで言ったところで、いきなり彼女は崩れ落ちていった。
慌ててミリアルがその体を抱きとめる。
「す……すみません……彼女、だいぶストレスがたまっているみたいで……部屋に戻ってもいいですか……?」
遠慮がちに、彼は二人の刑事に尋ねる。
わかりました。と言うしかあるまい。
彼は礼を言って、気を失ったリンを抱えて立ち上がった。
その際、ランと目が合ったのでミリアルはニコリと微笑み、
「できればもうこの子に近づかないでもらえるかな。」
と、言ったのだった。



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