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個別記事の管理2016-11-24 (Thu)
1話

「……如月きさらぎ?」
闇に紛れるための衣装も、月明かりの下もとでは目立って仕方がなかった。
世間を賑わせている怪盗の特徴とよく似たその人物は、狭い路地裏に立っていた。
俺がやって来たタイミングが悪かったのか、はたまた気がついていなかったのか。
仮面の下から表れたその素顔は、どこからどう見ても同じクラスのやつだった。
ほとんど話したこともない。
いつも一人で、何を考えているのかわからない。
ただのクラスメイト。
俺は心底驚いているというのに、当の本人は「え? 誰だっけ?」の表情である。
こっちはきちんと名前も覚えているのに、さすがに傷つく。
「同じクラスの井瀬屋いせやだよ……」
言葉にして聞かれる前に、先に名乗っておいた。
そんなことよりも、だな。
「お前、こんな所で何をしているんだ?」
こちらの方が重要だろう。
しかし、やつは質問に答えなかった。
じっと、俺の顔を見つめるだけだ。
「……その格好は? 一体お前は何なんだ?」
無駄だとは思いながらも、質問を重ねる。
その代わり、
「にゃあぁぁ~っ! 最悪だ! バレたー!」
そんな声が、この狭い路地裏に響き渡った。



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Theme : 自作小説 * Genre : 小説・文学 * Category : 黒猫は今日も偽物を喰らう
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