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個別記事の管理2016-11-27 (Sun)
advance9

お昼のショーが終わって、あたしたちの着ぐるみとしての業務は終了した。
イオンがいいと言うので、あたしとイーサンは休憩がてらランドの外に出た。
外は中と違って、ものすごく静かだ。とても同じ所とは思えない。
「どうしてこんな所に遊園地を作ったんだろう?」
「村興しと言っていたじゃないか。」
「それはわかってるけども。でも……」
あたしは不思議でならなかった。
ここへ来たときは何も思わなかったけれど。
今こうやって冷静になって見てみると。
田舎だ。
すごく田舎だ。
本当に何もない。
絵に描いたような、人口減少の進んでいる村。
そんな場所にポツリと佇む巨大施設。
ここだけ別世界のようだ。
「まぁ、いっか。お腹すいたし何か食べようよ。ランドの食事もいいけど、どうせなら村の名物とか食べたいよね。」
「そうは言うが、ボルシチ……」
イーサンの表情が困っていた。
「見てみろ。周囲には何もないぞ」
見渡す限り田んぼ、田んぼ、田んぼ。中には荒れてしまっているものもある。
店なんて、とてもあるような雰囲気じゃない。
「……探せば何かあるよ!きっと!」
あたしは無理矢理明るい声を出して言った。
そこへ、何やら団体さんがやって来て、静かだった場所が少しだけ賑やかになった。
「ここがマジカルトネールランドの入り口になります!ここからは自由行動となりますので、初めにお渡しした入場パスを係員に見せて、入ってくださーい!」
小さな旗を持ったツアーガイドのお姉さんがそう言うと、人々は次々にランドの入場ゲートへと向かっていった。
「ふぅ……」
一人なったお姉さんは、疲れたのか一息ついている。
しかし、あたしたちの視線に気がついて、ぎょっとした表情になった。
「あなたたちも早く中に入ったら?」
少し顔を赤らめながら、彼女は言った。
「あたしたちはツアー客じゃないよ。」
「あら……そう。それはごめんなさいね。」
あたしはこのとき、いいことを思いついた。
「ねぇ、お姉さん。お姉さんはツアーガイドさんなんでしょ?」
「え……えぇ……まぁ……見ての通り……」
「だったらこの村でご飯を食べられる所を教えてよ!あたしたち、お腹ペコペコなんだ。」突然のお願いにだったせいか、お姉さんはきょとんとしていた。
「トネールランドの中なら……いくらでもレストランはあるわよ……?」
「違うの!あたしたちはランドのご飯じゃなくて、この村の美味しいものを食べたいの!」
彼女はあたしの言葉に、首を傾げたのだった。


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