個別記事の管理-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
* Category : スポンサー広告
|
個別記事の管理2016-11-27 (Sun)
3話

怪盗フェイク。

気がつけば、人々はそう呼んでいた。

偽物ばかりを盗む怪盗。

俺はやつがどういう意図を持って、そのような行いをしているのか、不思議でならなかった。

昨夜の出来事は夢だったのだろうか。
俺は睡眠不足のせいもあり、少しボーッとしていた。
土曜日であるにも関わらず、授業がある学校を恨みつついつも通り教室に入る。
ただ、いつも通りではなかったのは、教室の隅の席に座るあいつの姿が真っ先に目に入ったことだ。
周囲が朝の挨拶や雑談を交わしているというのに、一人興味なさげに窓の外を見つめている。
何を思ったか、俺は自分の席ではなくやつの下へ向かった。
「ねぇ、昨日すごかったねー」
「ニュース見た見た!また盗んだんだよね?」
途中、そんな女子たちの会話が耳に入ってきた。
怪盗の話はやはりどこでも話題である。
「……おい」
やつの前に立った俺は、声をかけてみた。
「何だ、お前か」という顔で、やつは俺の顔を見た。
……この反応、やはり夢ではなかったらしい。
「昨日の説明は」
「ここで話せというのか」
それもそうだ。
クラスの問題児が、クラスのぼっちなやつに話しかけている。
これ程に奇妙なことはないだろう。
何があったんだと、連中の視線が俺達に集まっている。
俺も目立つのはごめんだ。
気がつけば、目の前のやつも窓の外へと目線が戻っていっている。
俺はそっとその場を離れたのだった。


← →
TOPページへ

参加してます。押していただけると嬉しいです。
にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へ
にほんブログ村
スポンサーサイト
Theme : 自作小説 * Genre : 小説・文学 * Category : 黒猫は今日も偽物を喰らう
* Comment : (0) * Trackback : (0) |
コメント







管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。