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個別記事の管理2016-11-28 (Mon)
4話


土曜に授業があるというのはこの上なく面倒なことだが、その科目に体育が入っていると尚更やる気が失せる。
運動が苦手とかそんなんじゃない。
むしろ運動神経はいい方だ。
しかし高校生にもなって体育くらいではしゃぐほど、お気楽な性格でもない。
「かったるいな……」
隣に人がいるからといって、思わず不満をこぼしてしまった。
「まぁな」
期待はしていなかったが、返答があった。
「お前、運動できなさそうだな」
その勢いでつい話しかけてしまう。
「運動神経が悪いなら怪盗なんてやっていない」
「あ……そっか」
でも、こいつが運動神経いいってところも見た覚えはないぞ?
「次!白井と如月!」
隣のやつの名が呼ばれた。
白井って……げっ
「陸上部のエースじゃん。相手が悪かったな」
「そうなのか」
そうなのか……って、他人事かよ。
呆れた目で歩き出したその後ろ姿を眺めていると、俺に向かって何かが飛んできた。
「おわっ!?」
慌てて受け止めると、それは。
「眼鏡?」
「まぁ見てろ。一位は俺が盗る」
その金色に輝く瞳からは、やつの自信が嫌というほど読み取ることができた。
「おい!如月!早くしろ!」
体育教師に叱られ、格好はつかなかったが。
まさか……まさかな?
そうは思いつつも、少し期待してしまう。

そして、見事に俺の期待は裏切られることなく、やつは陸上部のエースを負かした。

それは、一瞬の出来事だった。
先公ですら呆気に取られるほどだ。
「え?白井が負けた?」
「如月って……あんなに足速かったか?」
他の男子たちもざわついている。
俺も驚きすぎて言葉を失っていた。
本人は息一つ切らさず、俺の所まで余裕の顔で戻ってくる。
「あまり目立ちたくはないんだけどな」
俺からひったくった眼鏡をかけると、元の地味な男子に戻ってしまった。


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Theme : 自作小説 * Genre : 小説・文学 * Category : 黒猫は今日も偽物を喰らう
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