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個別記事の管理2016-12-09 (Fri)
advance12

適当に外で遊んでから、夕方にランドへ戻った。
戻ったといっても、着ぐるみのためではない。
ここからはそうじ屋としての仕事だ。
あたしとイーサンは、今回特別に用意された部屋へと向かう。
そこは、ランド内全ての防犯カメラの映像をリアルタイムで見ることのできる、監視室だ。
ノアとイオンはそこにいる。
中に入ると、部屋の中を埋め尽くす勢いのモニターが広がっていた。
電気なんぞつけなくとも、画面の明るさだけで成り立っている。
「あら。もう戻ってきたの?」
イオンがあたしたちの姿を見て言った。
「うん。そろそろ真面目にやらないとね。そっちはどう?」
近況を尋ねると、イオンは肩をすくめた。
「二人でこんなに監視するのはやっぱり難しいんじゃないの?」
「ソフィア」
振り向きもせずに、ノアがあたしの名を呼んだ。
「モニターがどれだけあろうとも、僕には関係ないよ」
そうですか……
あたしの言葉が気に障ったようだった。
もう何も言うまい。
「あたしたちはどうすればいい?」
あたしは、イオンに指示を仰いだ。
「そうね……彼の身辺警護かしらね。ボディーガードはいるでしょうけど、間違いなく役に立たないから」
散々な言われようだ。
名も知らないボディーカードの人達が可哀想だ。
「その殺害予告をしてきた怪人とやらは、普通の人では倒せないほど強いの?」
「知るわけないでしょ。そんなこと」
情報屋の言う台詞か、それは。
「映像を見て見て気がついたけど、警察もあちこちで監視の目を光らせているようだ。くれぐれも気をつけて」
ノアから、そんな忠告を受ける。
警察かぁ……
「ノアは、怪人のこと何も知らないわけ?」
「知らないよ。何せ、初めて聞いた名だ。殺害予告をしてくるなんてことは、同業なのかもね。僕たちは暗殺がメインだけどね。……ただ、気になるんだ」
相変わらず、画面から目を離そうとしない。
「初めて何を聞いた、ということに」
「……今まで小物ばかり狙っていたからじゃないの?」
今回、大物をターゲットにしたから、名が一気に知れた。
それだけのことなのに、何が気になるのだろうか。
「そうだとしても、なぜ彼なんだ? 彼を狙うとするなら……」
それっきり、ノアは黙ってしまった。
何なんだろう、一体。
「よくわかんないけどあたし、行くからね」
一応声だけかけて、あたしはイーサンと共に部屋を出た。
「本当、ノアは何を考えているのかわからないよ」
そもそも口数が少ないし、はしゃいでいるところも見たことがないし……
あたしとはきっと、頭の出来が違うんだろうな。
「あたしに難しいことはわかんないや。ねぇ、イーサン」
隣にいるイーサンにあたしは言ったが、イーサンも何やら考え込んでいた。
「ちょっと、ねぇ」
「……あぁ。すまない。少し考え事を」
「考え事って?」
「君のイトコ君が言ったことが気になってな……まさかとは思うが……」
ブツブツと言いながら、最終的にイーサンは何も言わなくなってしまった。
もう! どいつもこいつも考え事ばっかり!


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