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個別記事の管理2016-12-21 (Wed)


「ふざけんなっ! 絶対犯人をとっ捕まえてやる!」
放課後。
実梨は怒り狂っていた。
私たちは教室を離れ、誰もいない中庭にいた・
ここは芝生になっており、よくお昼はみんなここに座って食べているのを見かける。
「一体誰がこんなことを……」
「イジメだよ。これは絶対にイジメだ」
だとして、なぜ真奈美がイジメなんかに……
「ありがとう。二人とも。ビックリしちゃったけど、私は大丈夫よ」
私たちに心配をかけまいとしているのか。
彼女は笑って見せた。
「でも、真奈美。許すわけにはいかないよ、こんなの」
「実梨、私は大丈夫。本当に大丈夫だから」
実梨の言葉を遮り、真奈美は何度も「大丈夫」を繰り返した。
「ほら、そろそろ部活に行かなきゃ。それじゃあ愛花、私たちもう行くね」
真奈美は鞄を持ち、渋る実梨の背中を叩く。
そして私に手を振り、二人は行ってしまった。
もやもやもや。
すっきりしない気分だ。
友だちがあんな目に遭って、気分がいいはずがない。
私は芝生の上にバタンと仰向けに倒れた。
空はまだ青い。
もう少し時間がたてば、オレンジ色に変わるだろう。
このまま空を眺めたって、何の解決にもならないというのに……
「……何やってんの」
突如、視界が空から男の子へと変わる。
「ビックリした……みつき君?」
「よく俺だとわかったな」
「まぁね。みづき君なら、そんなふうに気配を隠して近づいてこないよ」
よいしょ。と、私は体を起こした。
彼は、伊崎みつき君。
とある事件で顔見知りになった、同じ一年の男の子だ。
彼には、みづき君という双子の兄弟がいたりする。
「何やら深刻な雰囲気で話し込んでいたな」
「何だ。見てたの」
「たまたま通りかかってな」
全てを語らずとも、彼ならお見通しなような気がした。
「なぁ。野沢さんって何組だっけ」
私に隣に座りながら、彼は尋ねた。
「私? 私は八組だけど……」
「面倒なクラスに当たっちまったな」
「え?」
面倒?
一体、彼は何が言いたいんだろう?
「八組と言えば、普通科と特進コースの混合クラスだ」
あぁ……そういえば。
天の川学園高等部では、三学年共にクラスの分け方が決まっている。
一組は体育科クラス。
二組から七組は普通科。
八組は普通科と特進コースの混合クラス。
九組から十二組は特進コース。
特進コースというのは、難関大学を目指すために特別なカリキュラムを組まれているクラスのことだ。
普通科よりも難易度の高い授業を行ったりする。
もちろん普通科にいても難関大学を目指すことはできるが、特進コースは一年の時から大学受験をする前提に授業を行う。
なので、混合クラスではあるが、私たち普通科とは別々に授業を受けたりすることもある。
だけど、それが何だって言うんだろう。
「特進コースで、内部進学のやつってさ、結構縄張り意識みたいなのがあるらしいわ」
「縄張り意識……?」
「そう。少数派ではああるけど、クラスに一人か二人はそういうやつがいるらしい。何つーか、自分が一番偉いと思っているっぽいというか。俺たちのような普通科で、外から入ってきたやつを見下してんの」
それは……酷いというか何というか……
「どうして今それを私に話したの?」
突然やって来て、この話題。
何か意図があるような気がしてならない。
「別に。何か悩んでいるようだったから」
悩んでいるのは確かだけど、この話とどう結びつくというのか……
「んじゃあ、俺はもう行くわ」
言いたいことだけ言って、みつき君は立ち上がったが、まるで――何かの気配を察したかのように、突如背後を振り返った。
何だろう。と、私も見たが、何もない。
「……野沢さんにはさ、名探偵とか言われている先輩がいるんだから、あの人をもっと頼ってみたら?」
「う……うん……?」
よくわからないけど、みつき君は「じゃ」と言って、今度こそ行ってしまった。
そのときだった。
ちょうど、噂の名探偵からメールが来たのは。


みつきとその双子の兄、みづきの話はこちら→双子の名探偵と怪盗

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