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個別記事の管理2017-01-06 (Fri)
episode15

「なぜ……あなた方が……」
エドガー・シモンズは呆然としていた。
謎のお面集団を確保したあたしとブロッサムは、トネール城へと連行した。
その正体を見て、シモンズは大変驚いた様子だった。
そりゃそうだ。
お面集団の正体は、トネール村の人々なのだから。
あのリディアさんを筆頭に、五人のお年寄り。
おにぎりをくれた人も中にいた。
今、あたしたちは城の1階ホールにいる。
あたしとブロッサム、村人達の他に、エドガー・シモンズ、イーサン、お兄さんと女刑事さんがその場にいる。
「あなた方が、シモンズさんの書斎に火を放ったのですか?」
「……はい。そうです」
女刑事さんの問いに、リディアさんが答えた。
「……どうして」
「決まってるじゃない! このトネールランドが邪魔だからよ!」
リディアさんは叫ぶ。
エドガー・シモンズは驚いた表情を見せた。
「そんな……村を発展させたいと願ったのは、あなた方じゃないか!」
彼は信じられないといったふうに言う。
「それでは、あなたたちが怪人ストレイキャットなんですか?」
女刑事さんが放った言葉に、村の人達も顔が強張った。
「……そうよ。怪人ストレイキャットは、私たちが創り上げた架空の人物。これは、あんたへの警告よ!」
「リディア、お前っ……ふざけているのか!? そもそも先に,村に活気を戻したいから手伝ってくれと言ってきたのは、そっちじゃないか!」
彼の言うことが本当なら……
これは、リディアさんを含めた、村の人達の裏切り行為になるんじゃないの?
「これのどこが活気が戻ったというのよ!? 何も変わってないじゃない! 村の自然が破壊されただけだわ!」
リディアさんたちの言い分を聞いて、あたしは呆れた。
そんなの、ただのいちゃもんをつけているだけじゃん。
「お取り込み中のところ悪いですけど、その辺りまでにしていただけませんか。詳しいことは署で……」
「いや、待て」
女刑事さんが仲裁に入ったのを、さらにお兄さんが止めた。
「あんたらが怪人をでっち上げたっていうのは、嘘だな」
お兄さんはきっぱりと、そう断言した。
「は……!? あんた、何言ってんのよ! この人が今、認めたじゃない……!」
「あなた方は“警告”をしたかっただけ。殺したかったわけではない」
女刑事さんを無視し、お兄さんは村の人達に言った。
「……? そうよ……? 殺すなんて、一言も」
「怪人はシモンズ氏を殺すと言ってきている」
「……!?」
つまり。
お兄さんは、殺す意志がないのにあんな殺害予告を送るはずがないと言いたいんだね。
「大体、あんたらは知らないだろう。この人にその怪人から殺害予告が来ていたなんて。さっきのも、こいつの話に適当にあわせたんだろう」
お兄さんは女刑事さんの方をを見て言った。
リディアさんは黙ってうつむく。
図星だったようだ。
この人達は、怪人ストレイキャットではない。
ということは、本物はまだ野放しってわけだ。
「――そうだよ。勝手に架空の人物にすんなよ」
すると、ホールにそんな声が響き渡った。
さっきまでそこに人なんていなかったのに……
立派な古時計の上に、男が腰をかけていた。
女刑事さんが即座に銃を構える。
「あんた……!」
リディアさんを含め、村人の人達がなぜか青ざめる。
「嘘だろ……?」
エドガー・シモンズも驚いている。
何?
何なの?
この男は一体……
「どちら様なのか、一応名前をお伺いしましょうか」
お兄さんがそう問うと、男はニヤリと笑みを浮かべた。
「あんたらが待ち望んでいた、怪人だよ」


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